幻のトータルステーションME5000

Jレンジャーだと、ガッチャガッチャマンはガッチェアマンかも知れません。

「昔がんばったけど今はばりばりの現役ではない」という機材でも、性能的には今の機械と遜色ないどころか、今の機械がどんだけがんばっても追いつけないような化け物も居ます。
だいぶ暑くなってきたし、そんなお化け計測器のお話を。

昔、KERN(ケルン)という測量機のメーカーがありました。今はライカジオシステムズに吸収合併されたので、会社としてはもうありません。
この会社が作っていた測量機の中にME5000という光波距離計があったのですが、これがちょっとすごい性能を持っていました。

現在日本の測量機のカタログに載っている距離計(またはトータルステーションの測距部)のカタログ上の精度は、一番良いもので0.5~1.0mm±1ppm×D(距離)位です。
ソキア・トプコン製NET05 0.5mm±1ppm
ライカジオシステムズ製TS30及びTM30 0.6mm±1ppm
その他カタログ精度で 1.0mm±1ppmを満たす機材は多数あります。

で、このME5000です。別名Mekometer(メコメーター)と呼ばれていた測距儀のカタログ上の精度は、なんと 0.2mm±0.2ppm(!)
ちょっと、いや、かなりびっくりです。
価格の方もびっくりで8桁(一千万円以上)したそうです。

普通の光波測距儀は、自分で発信したレーザー光が何らかのターゲットにあたってはね返ってきたものを受信して、
①はね返ってくるのにかかった時間を計測して、時間×光速度で距離を求める
②はね返ってくるまでに発信したレーザー光(複数の波長)の波の数を数え、さらに受信時の位相を計測して距離を求める
という方法をとっています。

ところがこのメコメーター、レーザー光の発信時に横波である光を1秒間に500万回”回し”ています。ドリルみたいなイメージですね。
受信時にこの回っている角度を調べるとさらに正確な位相を計測できる、ということらしいです。よくわかりませんが。

残念ながらガッチャガッチャマンはME5000の実物を見たことがありません。写真だけです。あまり美しいデザインとは言い難いですが、一度触ってみたいものです。

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