出張

何と1年ぶりのガッチャガッチャマンです。この1年、がっちゃがっちゃいいながら青森から沖縄まで走り回っていました。わざわざ青森と書いたのは、北海道には1年半前に行ったきりだからです。

さて、その仕事の内容はというと、一番多いのがやはりメイン担当をしているGNSS(GPS)です。
作業船のような大きなものへの搭載、陸上重機への搭載、人が担いで動き回るもののセット、測深作業などが主なものですが、それぞれ取付方法、使用環境、必要な結果などが異なることが多いので、その都度新しい発見や問題が発生します。
ということはただ機材を送っているだけでは、よっぽど使いこなせるユーザー以外はかなり困ったことになります。そこでインストラクションなり調整なりに訪問するというガッチャガッチャマンの出番があるわけですね。
もちろん電話やFAX、メールなどの対応で済ませられることもありますが、一度でも現場を見ている方が対応がスムーズに行きます。

出張であちこち行けるのはうらやましいといわれることもあります。移動することは苦にならないのでいいんですが、最近は交通機関の発達やコスト削減の必要などで日帰りでの対応が多くなっているために、なかなか名物を食するなんてこともできません、特にお酒は。ちょっと悲しい。

このブログでも出張のこぼれ話など、ちょくちょく漏らしてみたいと思います。
今後も日本全国動き回っているので、見かけたら声をかけてください、返事できるかどうかわかりませんが。

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お化け

Jレンジャーだと、ガッチャガッチャマンはガッチェアマンかも知れません。

「昔がんばったけど今はばりばりの現役ではない」という機材でも、性能的には今の機械と遜色ないどころか、今の機械がどんだけがんばっても追いつけないような化け物も居ます。
だいぶ暑くなってきたし、そんなお化け計測器のお話を。

昔、KERN(ケルン)という測量機のメーカーがありました。今はライカジオシステムズに吸収合併されたので、会社としてはもうありません。
この会社が作っていた測量機の中にME5000という光波距離計があったのですが、これがちょっとすごい性能を持っていました。

現在日本の測量機のカタログに載っている距離計(またはトータルステーションの測距部)のカタログ上の精度は、一番良いもので0.5~1.0mm±1ppm×D(距離)位です。
ソキア・トプコン製NET05 0.5mm±1ppm
ライカジオシステムズ製TS30及びTM30 0.6mm±1ppm
その他カタログ精度で 1.0mm±1ppmを満たす機材は多数あります。

で、このME5000です。別名Mekometer(メコメーター)と呼ばれていた測距儀のカタログ上の精度は、なんと 0.2mm±0.2ppm(!)
ちょっと、いや、かなりびっくりです。
価格の方もびっくりで8桁(一千万円以上)したそうです。

普通の光波測距儀は、自分で発信したレーザー光が何らかのターゲットにあたってはね返ってきたものを受信して、
①はね返ってくるのにかかった時間を計測して、時間×光速度で距離を求める
②はね返ってくるまでに発信したレーザー光(複数の波長)の波の数を数え、さらに受信時の位相を計測して距離を求める
という方法をとっています。

ところがこのメコメーター、レーザー光の発信時に横波である光を1秒間に500万回”回し”ています。ドリルみたいなイメージですね。
受信時にこの回っている角度を調べるとさらに正確な位相を計測できる、ということらしいです。よくわかりませんが。

残念ながらガッチャガッチャマンはME5000の実物を見たことがありません。写真だけです。あまり美しいデザインとは言い難いですが、一度触ってみたいものです。

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世界遺産級?

 GレンジャーのGは”GOAL”のGです。GOAAAAAAAAAAAL!ってのばすこともあります。

 「昔がんばった機材」について書いていますが、「昔がんばった」上に「今もばりばりの現役」っていうすごい機材を紹介します。

 ちょっと条件を考えてみましょう。「昔がんばってても今はそうではない」機材の共通点は、”古くなりました”以外は”新しい機能が付いていないから”と”機能拡張にコストがかかるから”でしたね。では新しい機能を追加する必要が無く、ほぼ完成された形で機能拡張の必要もない機材があれば?
消耗したり傷んだりする部分が少なければ、現役で使える可能性は大いにあります。

 じゃじゃーん、それがあるのです。普通に考えるとレベルはそれに近いですよね。外部電源も要らないし、可動部分も知れてます。良い機材は最新のものと比較しても精度など遜色はありません、それどころかスペック上の精度は昔の方が良かったりすることも・・・
でも残念ながら外れです。最新のレベルはデジタルレベルになっていて、バーコード(のようなもの)が書いてある標尺を自動的に読み取ってくれます。人間が読まないので個人誤差の入る余地はありません。進化してます。

 では古くても第一線で現役の機材とは何でしょうか。
 答えは鉛直器です。真上を見るのが天頂器、真下を見るのが天底器といいますが、いずれも設置場所の鉛直方向を指し示すためにある機材です。
 当社設備品であるライカ製の天頂器ZL天底器NLはいずれも精度20万分の1で上方または下方を示します。これは精度1秒のセオドライトと同等です。

 自動水平機能があり、レーザーアイピース(オプション)を付ければ赤色レーザーが出ます。レチクル(望遠鏡の中の十字線)を入れ替えることで、レーザーの有無に対応できます。レーザーを受ける側に検知器を持ってくれば自動計測も出来ます。マイクロメーターを付ければ、鉛直上方からどちらにどの位ずれているかわかります。接眼レンズを替えれば倍率も変わります。脱着式の整準盤に載っているので、ライカ製のプリズムと入れ替えて現在位置を正確に計測できます。可動部分が水平回転と自動水平だけなので、なかなか壊れません。しかも機械式にもかかわらず自動水平の自己チェック機能まで付いています。

いったい何なんだというぐらい完成度の高い機材なのですが、これに代わる鉛直器がないということもあってばりばりの現役です。だって、ライカですらもう作れないっていってる位ですから。
所有している会社も非常に少なくて、当社にはライカから問い合わせが来ることもあります。

 こういう機材はそれこそ世界遺産にでも指定して欲しいと思うのはガッチャガッチャマンだけではないでしょう。

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