ガッチャガッチャマンはオートマチックが好きではありません。
熟練することで体が自動的に反応して何かを行うというオートマチックのことではなくて、下手くそが上達しないまま”ボタンを押すだけ”で何事かを行ってしまうという方のオートマチックです。
言葉は一緒なんですが意味は全く逆です。
例を挙げると車のトランスミッションがそうです。
マニュアルトランスミッション(MT)では、エンジンの回転数と車の速度、これから減速するか加速するか(そのための道路状況)、エンジンの状態やガソリンの残り具合、上り坂か下り坂か、その他多くの情報を運転者が処理してその結果最良の(と思われる)ギアを選択しています。
これに対してオートマチックトランスミッション(AT)では、運転者は単に加速したいか減速したいかを表すアクセルの開度だけをコントロールしているだけで、後は全部車任せです。
ということはATでは極端な話、アクセルを踏むことが出来るのであれば子供でも赤ちゃんでも犬でもネコでも車を動かすことが出来るのです。
(つд⊂)ゴシゴシ( ゚д゚)ハッ!
これってすごく危ないと思いませんか?
ATでないと起こりえないような事故(クルーズコントロールの誤動作、朦朧としたり気を失った人による運転、クリーピング(DまたはRレンジに入っていると勝手に動き出すこと)、アクセルとブレーキの踏み間違い、カーブで外にふくらむ、など)も結構あります。
実は測量機の世界でも高さを自動的に読むレベル、ターゲットを自動的に追っかけて視準するトータルステーション、ターゲットが無くても測距できる距離計などが既に広く使用されています。
でもね、考えてみて欲しいのは自動的に高さを読むレベルでも、読んでる標尺は人が立ててるわけで、斜めになってないか、位置はあってるか、レベルが確かにその標尺に向いてるか、などが確認出来ないと計測結果は信頼できません。
つまり測量をちゃんと知ってる人でないとまずいわけです。
昔、バイクのレースやってる人に聞かれたことがあります。
「オンロードのレースとオフロードのレース、どっちが安全だと思う?」
ガッチャガッチャマンはこけると危ないと思ったので、
「オンロード(舗装路でのレース)の方」
って答えました。
実はオフロード(舗装してなくて道でもないような所でのレース)の方がずっと安全なんだそうです。
その心は 「オンロードではとりあえずバイクに乗れる程度の人でもコースに出てくるので非常に危ない。でもオフロードではある程度うまい人でないとコースに出てくるすら出来ないから、事故しにくい」 ということでした。
今の世の中は人が間抜けでも機械がカバーしてくれるみたいなところがあります。
これ、すごい誤解ですよね。
実際の機械ではフェイルセイフとかフールプルーフみたいな、ミスや事故を起こさない、起こしてもカバーする、というより熟練しなくてもとりあえず使える、誰が使っても一定の結果が出る、という機能に重点が置かれているようですから。
ガッチャガッチャマンは、”自動”や”オートマチック”を使用してもよい人は”手動”や”マニュアル”でちゃんと操作できる人に限定すべきではないかと思います。
あ、でも障害や怪我などで補助機械が必要な人は除きます。
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