粉塵を測るシステム

こんにちは~

シス@です。

先日、現場にて、粉塵計測システムを設置し、試験計測をしようとした時の話しです。

粉塵計の電源を入れ、測定を開始させて、しばらく放置後、結果を確認しようとすると、何と測定結果がほぼゼロでした。

用意した粉塵計は1CPM=0.01mg/m3の機械で、社内で動作させた時も、1時間平均で、0.5CPM(0.005mg/m3)程度の値を示しており、問題なく測定できていたのですが・・・

そのままでは具合が悪いと言うことで、0.001mgまで表示可能な別の粉塵計を手配し、機器を入替えて対応しました。

後日、入替えた機械を社内で動作させると、やはり0.4CPM程度の値を示し、同時に測定した別の方式の粉塵計も同じような値で、機械に異常は見つかりませんでした。

では、何が悪かったのか、その場所の粉塵が少なすぎたのです。

通常のシステムでは環境基準では0.1mg、トンネルなどの工事では3mgなので、0.01mgが測定出来れば十分で、この粉塵計を使用して、測定できなければ、0mgということになるのですが、今回の現場はダイオキシン濃度の推定表示が必要ということで、0.001mgまで表示可能な粉塵計が必要になりました。

事前に、測定対象と、想定濃度や要求精度をお知らせいただければ、可能な限り、濃度にあわせた機器を検討しますので、お気軽にお問合せください。

ちなみに、ダイオキシンの濃度を推定表示するには、D値を求める必要があります。

D値とは空気中の粉塵に含まれるダイオキシン類の濃度で、下の計算式で求められます。

D値=空気中のダイオキシン類の濃度(pgTEQ/m3)/空気中の総粉じんの濃度(mg/m3)

したがって、粉塵システムでダイオキシンを推定表示するには、D値とK値の二つの係数が必要です。

参考までに
TEQ
毒性等量といい、ダイオキシンの毒性の強さの係数をかけたダイオキシン量の単位
ダイオキシン濃度は一般的に、この値で表します。

TEF
毒性等価係数といい、ダイオキシン類の最も強い毒性を1とした時の測定されたダイオキシンの係数
(ダイオキシン類には75種類の異性体があり、毒性が違うので、このような係数が必要になります)

K値
質量濃度変換係数といい、、「光散乱方式」の粉塵計の測定値を質量濃度に変換する為の係数です
(直接粉塵の質量を測定しない粉塵計では必ず必要になります)

ダイオキシン濃度を推定表示するには、粉塵の並行測定でK値を計算、同時に測定した、粉塵に含まれるダイオキシン類の質量と種類からTEFを計算してTEQ量を求め、さらにTEQ量と粉塵量からD値を計算。
測定値に、K値とD値をかけることで大気中のダイオキシン濃度の推定値が表示されます。

タグ:
雑記|2010/09/29|Comments (1)

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コメント

  1. ブログ読ませて頂きました。
    ダイオキシンが体に入ると、脂肪に蓄積されていくらしいですね。
    ごく少量が分解されたりして体の外に排出されますが、人間の場合は半分の量になるのに約7年かかるそうです。

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